ふたりナビ みなと先生のくらしガイド Vol.46
「家事、どう分ける?」――共働き夫婦の家事分担メソッド
今号のポイント
- 家事を全てリスト化して見える化。「名もなき家事」も含めて100項目以上になる
- 50:50にこだわらず、得意・不得意と生活リズムで柔軟に分担する
- 時短家電(食洗機・ロボット掃除機・乾燥機)で家事の総量自体を減らすのが最善手
こんにちは。くらしアドバイザーのみなと先生です。
新婚生活で最も衝突しやすいテーマの一つが家事分担です。「なんで私ばっかり」「やってるつもりなんだけど......」という不満は、放っておくと大きなストレスになります。
今回は家事分担でもめない仕組みづくりをお伝えします [1][2]。
Q1.「家事分担で夫婦がもめる原因は何ですか?」
新婚さん「まだ新婚なのに、もう家事でイライラすることがあります」
みなと先生「家事分担のトラブルには3つの根本原因があります [1]」
| 原因 | 具体例 |
|---|---|
| 1. 家事の全体像が見えていない | 一方が「名もなき家事」を大量にこなしていることに気づかない |
| 2. 公平性の認識がずれている | 自分は十分やっていると思っているが、相手から見ると不十分 |
| 3. やり方の違いがストレスになる | 「洗い方が雑」「畳み方が違う」とダメ出しが続く |
新婚さん「"名もなき家事"って何ですか?」
みなと先生「"名もなき家事"とは、トイレットペーパーの補充、ゴミ袋のセット、排水口の掃除、家計の管理、日用品の在庫管理など、名前がつきにくいけれど確実に誰かがやっている家事のことです [1]。これを含めると、家庭の家事は100項目以上にもなります」
Q2.「家事の見える化はどうやりますか?」
新婚さん「まず何からすればいいですか?」
みなと先生「ステップ1は家事の全リスト化です [2]」
家事リスト(例):
| カテゴリ | 主な家事 |
|---|---|
| 料理 | 献立決め、買い物、調理、盛り付け、食器洗い、キッチン掃除 |
| 洗濯 | 洗濯機回す、干す、取り込む、畳む、しまう、アイロン |
| 掃除 | 床掃除、トイレ掃除、浴室掃除、ゴミ出し、排水口掃除 |
| 日用品管理 | 消耗品の在庫確認、買い足し、ストック整理 |
| 対外連絡 | 宅配受取、業者対応、町内会対応、親戚付き合い |
| 家計管理 | 家計簿記録、口座管理、公共料金の支払い、年末調整 |
| その他 | 郵便物の確認・処分、電球交換、エアコンフィルター掃除 |
新婚さん「こうして見ると、すごい量ですね......」
みなと先生「そうです。全体像を共有すること自体が最大の効果です。"自分がやっている家事"だけでなく"相手がやっている家事"も認識できるようになります [2]」
ステップ2:担当を決める
- 各家事に**「夫」「妻」「交代」「外注」**のラベルをつける
- 得意な方がやる(料理が好きな方が料理担当等)
- 曜日で交代(月水金は夫が料理、火木は妻等)
- やりたくない家事は外注を検討
Q3.「50:50を目指すべきですか?」
新婚さん「公平にするために半分ずつにすべきですか?」
みなと先生「50:50にこだわる必要はありません。大切なのは"公平感"であって"均等"ではありません [3]」
公平感のある分担のポイント:
-
労働時間のバランスを考慮する
- 夫が残業多めなら、妻が平日の家事を多く担当し、夫が休日に巻き返す
- 逆も同様。仕事+家事の合計時間で公平性を判断する
-
得意・不得意を活かす
- 料理好きが料理、掃除好きが掃除と得意分野で分担
- 苦手な家事を押し付け合うより、得意な方がやった方が効率的
-
定期的に見直す
- 状況は変化する(転職、妊娠、体調不良等)
- 月1回の振り返りを習慣にする
みなと先生「研究によると、家事分担の満足度は**"割合"よりも"感謝の表現頻度"**に強く関連しています [3]。「ありがとう」を言い合う習慣が、何よりも大切です」
Q4.「時短家電でおすすめは何ですか?」
新婚さん「そもそも家事の量を減らしたいです」
みなと先生「**"やらなくていい家事を増やす"**のが最強の戦略です。新三種の神器と呼ばれる時短家電を紹介します [4]」
| 家電 | 節約できる時間(週) | 費用相場 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 食器洗い乾燥機 | 約3.5時間 | 3〜15万円 | 工事不要のタンク式もあり |
| ロボット掃除機 | 約2.5時間 | 3〜20万円 | 床にものを置かない習慣も身につく |
| ドラム式洗濯乾燥機 | 約3時間 | 15〜30万円 | 干す・取り込む手間がゼロに |
新婚さん「全部揃えると高いですね......」
みなと先生「初期投資は大きいですが、週9時間×52週=年間468時間の節約になります [4]。時給1,500円換算で年間70万円相当です。長い目で見ると非常にコストパフォーマンスが高い投資です」
その他の時短テクニック:
- ネットスーパー・宅配:買い物時間ゼロに
- 家事代行サービス:月2回で水回り掃除を外注(1回3,000〜5,000円)
- ミールキット:献立決め+買い物の時間を節約
- 乾きやすい衣類を選ぶ:アイロン不要の素材を優先
Q5.「ルールを作っても続かないのですが......」
新婚さん「最初は頑張っても、だんだんなあなあになります」
みなと先生「続く仕組みを作ることが重要です [2][5]」
持続する家事分担ルール5箇条:
| ルール | 理由 |
|---|---|
| 1. 完璧を求めない | 相手のやり方にダメ出ししない。「やってくれただけでOK」 |
| 2. 見える化ツールを使う | 家事分担アプリやホワイトボードで進捗を共有 |
| 3. 月1回の振り返り | 不満が溜まる前に話し合う定期ミーティング |
| 4. 感謝を伝え合う | 「ありがとう」「助かった」を毎日言葉にする |
| 5. 外注の選択肢を持つ | どうしても回らないときは家事代行やテイクアウトに頼る |
みなと先生「特に**"完璧を求めない"**が最重要です。洗濯物の畳み方が自分と違っても、お皿の洗い方が自分と違っても、やってくれたこと自体に感謝する。この姿勢が長続きの秘訣です [5]」
新婚さん「つい『もっとこうして』と言ってしまいます......」
みなと先生「お気持ちはわかります。でもダメ出しされるとやる気を失うのは誰でも同じです。どうしても気になる場合は、"一緒にやりながら教える"スタイルにすると、角が立ちません」
まとめ
- まず家事を全リスト化して見える化:「名もなき家事」を含め全体像を共有する
- 50:50にこだわらず得意分野で分担:仕事+家事の合計時間で公平性を判断
- 時短家電で家事の総量を減らす:食洗機・ロボット掃除機・乾燥機で週9時間節約
- 月1回の振り返りと日々の感謝:不満が溜まる前に話し合い、「ありがとう」を習慣に