メインコンテンツへスキップ
9 / 26|6分で読めます

Skills — 再利用可能なワークフローを作る

スラッシュコマンドで発動する専門スキル。/commit、/tdd、/code-reviewなど、よく使うワークフローをコマンド化する方法を扱う。

「/commit」と打つだけでコミットメッセージが自動生成される。「/tdd」と打つだけでテスト駆動開発のワークフローが始まる。Skillsは、あなたの開発パターンをコマンド化する仕組みだ。


Skillsとは何か

Claude Codeの対話中に /commit と打つと、コミットワークフローが自動的に始まる。/tdd と打てば、テスト駆動開発のガイドが立ち上がる。

これらのスラッシュコマンドは、「Skill」と呼ばれるプロンプトテンプレートによって実現されている。

Skillは、よく使う作業パターンを再現可能なコマンドにまとめたものだ。毎回同じ指示を手で入力する代わりに、一度Skillとして定義しておけば、スラッシュコマンド一つで発動する。


Skillの配置場所

場所スコープ共有範囲
~/.claude/skills/ユーザーレベル個人のみ
.claude/skills/プロジェクトレベルチーム共有(Git経由)
プラグイン内プラグイン提供プラグイン利用者

Skillの構造

Skillは SKILL.md というMarkdownファイルで定義される。

~/.claude/skills/my-skill/
└── SKILL.md

SKILL.mdの構成

---
name: commit
description: Git commit with conventional format
trigger: /commit
---

# Commit Skill

## Instructions

1. Run `git status` to see changes
2. Run `git diff --staged` and `git diff` to analyze changes
3. Draft a commit message following conventional commits:
   - feat: new feature
   - fix: bug fix
   - refactor: code restructuring
   ...
4. Create the commit

フロントマターでスキルのメタデータ(名前、説明、トリガー)を定義し、本文で具体的な指示を記述する。


代表的なSkill

/commit — コミットワークフロー

> /commit
  1. git status で変更を確認
  2. git diff で差分を分析
  3. コミットメッセージを自動生成(conventional commits形式)
  4. 承認後にコミット実行

/tdd — テスト駆動開発

> /tdd
  1. インターフェースを設計
  2. テストを先に書く(RED)
  3. テストを実行して失敗を確認
  4. 最小限の実装を書く(GREEN)
  5. テスト通過を確認
  6. リファクタリング(REFACTOR)

/code-review — コードレビュー

> /code-review

変更されたコードを分析し、品質・セキュリティ・保守性の観点からレビューする。

/plan — 実装計画

> /plan

要件を整理し、リスクを評価し、ステップバイステップの実装計画を作成する。ユーザーの承認を得てから実装に進む。


カスタムSkillを作る

自分だけのSkillを作ってみよう。

例: 医療ファクトチェック Skill

---
name: medical-fact-check
description: 医療コンテンツのファクトチェック
trigger: /fact-check
---

# Medical Fact Check

## Instructions

指定されたコンテンツに対して以下の観点でファクトチェックを行う:

1. 事実の正確性: 医学的事実に誤りがないか
2. エビデンスの質: 引用されている研究のエビデンスレベル
3. バイアスの有無: 特定の立場に偏っていないか
4. 最新性: 情報が最新のガイドラインと一致しているか
5. 適切性: 対象読者に対して適切な内容か

## Output Format

Markdownレポート形式で出力:
- 総合評価(A-F)
- 各項目の評価と根拠
- 改善提案

作成手順

  1. ディレクトリを作成: mkdir -p ~/.claude/skills/medical-fact-check/
  2. SKILL.md を作成
  3. Claude Codeを再起動(または新規セッション)
  4. /fact-check で発動を確認

プラグインマーケットプレイス

スキルを一つずつ作る代わりに、プラグインとして複数のスキルをまとめてインストールすることもできる。

Everything Claude Code (ECC)

最も大規模なプラグインの一つ。37以上のスキルと13のエージェント定義を一括提供する。

含まれるスキル例:

  • /tdd — テスト駆動開発
  • /code-review — コードレビュー
  • /security-review — セキュリティレビュー
  • /plan — 実装計画
  • /e2e — E2Eテスト
  • /build-fix — ビルドエラー修正
  • その他多数

インストール:

# ~/.claude/plugins/marketplaces/ にクローン
git clone https://github.com/affaan-m/everything-claude-code ~/.claude/plugins/marketplaces/everything-claude-code

効果的なSkillを書くコツ

  1. ステップを明確に: 曖昧な指示は避け、番号付きの手順で記述する
  2. 出力形式を指定: 期待する出力のフォーマットを明示する
  3. エラーハンドリング: 失敗時の対応も記述する
  4. スコープを絞る: 一つのスキルは一つの目的に集中する
  5. 実際に使ってイテレーション: 何度か使って改善を繰り返す

この章のポイント

  • Skillsはスラッシュコマンド(/commit、/tdd等)で発動する再利用可能なワークフロー
  • SKILL.mdファイルで定義し、~/.claude/skills/ またはプロジェクトの .claude/skills/ に配置する
  • フロントマターでメタデータ、本文でステップバイステップの指示を記述する
  • Everything Claude Code等のプラグインで大量のスキルを一括インストールできる
  • 自分の業務パターンに合わせたカスタムスキルを作ることで生産性が大幅に向上する