ふたりナビ みなと先生のくらしガイド Vol.22
「確定申告って会社員もやるの?」――結婚した年に知っておくべきこと
今号のポイント
- 退職した年は確定申告で還付が受けられる可能性大
- 副業所得20万円超、医療費10万円超は申告が必要/お得
- e-Taxでマイナンバーカードがあれば自宅から完結
こんにちは。くらしアドバイザーのみなと先生です。
「確定申告は自営業の人がやるもの」と思っていませんか?実は結婚した年は確定申告をした方がお得なケースが多いのです。
Q1.「会社員でも確定申告が必要なケースは?」
新婚さん「会社員なので年末調整で終わりだと思っていましたが」
みなと先生「以下のケースでは確定申告が必要またはした方がお得です [1]」
| ケース | 必要/お得 | 理由 |
|---|---|---|
| 年の途中で退職 | お得 | 源泉徴収された税金が多すぎるため還付 |
| 副業の所得が20万円超 | 必要 | 申告義務あり |
| 医療費が年間10万円超 | お得 | 医療費控除で還付 |
| 住宅ローン控除の初年度 | 必要 | 初年度は確定申告が必須 |
| ふるさと納税6自治体以上 | 必要 | ワンストップ特例が使えない |
| 年末調整で配偶者控除を申告し忘れた | お得 | 確定申告で還付 |
Q2.「退職した年の確定申告はどうしますか?」
新婚さん「結婚を機に退職しました。確定申告した方がいいですか?」
みなと先生「ほぼ確実にした方がいいです [2]」
みなと先生「退職後に年末調整を受けていない場合、毎月の給与から概算で天引きされた所得税(源泉徴収額)が、実際の年間所得に対して多すぎる可能性が高いです [2]」
| 例 | 内容 |
|---|---|
| 退職時の年収 | 1〜6月勤務で年収250万円 |
| 源泉徴収額 | 年収500万円ベースで計算された月額税金×6ヶ月 |
| 確定申告の結果 | 実際の年収250万円で再計算 → 差額が還付 |
みなと先生「必要な書類は退職時にもらった源泉徴収票です [2]。これがないと申告できないので、必ず保管してください」
Q3.「e-Taxの使い方を教えてください」
新婚さん「確定申告は税務署に行かなくてもできますか?」
みなと先生「**e-Tax(国税電子申告・納税システム)**を使えば自宅から完結します [3]」
e-Taxに必要なもの:
- マイナンバーカード(署名用電子証明書付き)
- スマートフォンまたはICカードリーダー
- 源泉徴収票等の書類
手順:
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
- 画面の案内に従って収入・控除を入力
- マイナンバーカードで電子署名
- データを送信して完了
みなと先生「スマートフォンのマイナポータルアプリを使えば、源泉徴収票や医療費のデータを自動取得できる場合もあります [3]。入力の手間が大幅に減りますよ」
Q4.「医療費控除はどうやって申告しますか?」
新婚さん「結婚した年に歯の治療で医療費がかかりました」
みなと先生「年間の医療費が10万円(または総所得の5%)を超えた場合、医療費控除が使えます [4]」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 本人と生計を一にする配偶者・親族の医療費 |
| 控除額 | (医療費 − 保険金等で補填される金額) − 10万円 |
| 上限 | 200万円 |
| 対象となる費用 | 診療費、薬代、通院の交通費(公共交通機関) |
| 対象外 | 美容目的の整形、予防接種、健康診断(異常なしの場合) |
みなと先生「結婚した年は夫婦の医療費を合算できます [4]。どちらか所得が高い方で申告した方が節税効果が大きくなります」
Q5.「確定申告の時期と注意点を教えてください」
新婚さん「いつまでに申告すればいいですか?」
みなと先生「時期と注意点をまとめます [1][5]」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申告期間 | 翌年2月16日〜3月15日 |
| 還付申告 | 1月1日から提出可能(5年間さかのぼれる) |
| 届出先 | 住所地の所轄税務署(e-Taxなら自宅から) |
| 納付方法 | 口座振替、クレジットカード、QRコード決済等 |
注意点:
- 源泉徴収票は必ず保管(退職時・転職時に受け取る)
- 医療費の領収書は自宅保管(5年間)
- 配偶者控除の判定は12月31日時点の状況
- 結婚で姓が変わった場合はe-Taxの利用者識別番号の更新が必要
まとめ
- 退職した年: 確定申告で源泉徴収の還付を受けよう
- 副業・医療費: 20万円超の副業所得は申告義務、医療費10万円超は任意で還付
- e-Tax活用: マイナンバーカードで自宅から完結
- 夫婦の医療費: 合算して所得が高い方で申告するとお得