ふたりナビ みなと先生のくらしガイド Vol.24
「老後のお金、今から準備すべき?」――iDeCoで節税しながら資産形成
今号のポイント
- 掛金全額が所得控除 → 年間数万円の節税効果
- 運用益が非課税、受取時も税制優遇あり
- 60歳まで引き出せない点は要理解
こんにちは。くらしアドバイザーのみなと先生です。
結婚を機に将来のお金について考え始めたカップルも多いのではないでしょうか。**iDeCo(個人型確定拠出年金)**は節税しながら老後資金を準備できる制度です。
Q1.「iDeCoとは何ですか?」
新婚さん「iDeCoって名前は聞くのですが、何ですか?」
みなと先生「iDeCoは自分で掛金を拠出し、自分で運用する年金制度です。3つの税制メリットがあります [1]」
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 1. 掛金が全額所得控除 | 毎月の掛金が課税所得から差し引かれ、所得税・住民税が軽減 |
| 2. 運用益が非課税 | 通常約20%かかる運用益の税金がゼロ |
| 3. 受取時も税制優遇 | 一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除 |
みなと先生「例えば年収500万円の会社員が月2.3万円(年27.6万円)を拠出すると、所得税・住民税合わせて年間約5.5万円の節税になります [1]」
Q2.「掛金の上限額はいくらですか?」
新婚さん「毎月いくらまで積み立てられますか?」
みなと先生「職業や勤務先の企業年金制度によって上限が異なります [2]」
| 職業 | 月額上限 | 年額上限 |
|---|---|---|
| 自営業・フリーランス | 68,000円 | 816,000円 |
| 会社員(企業年金なし) | 23,000円 | 276,000円 |
| 会社員(企業型DCのみ) | 20,000円 | 240,000円 |
| 会社員(DBあり) | 12,000円 | 144,000円 |
| 公務員 | 12,000円 | 144,000円 |
| 専業主婦(夫) | 23,000円 | 276,000円 |
みなと先生「最低掛金は月5,000円から始められます [2]。結婚直後で家計に余裕がない場合は、まず5,000円からスタートして徐々に増やすのも良い方法です」
Q3.「運用商品はどうやって選びますか?」
新婚さん「投資の知識がないのですが大丈夫ですか?」
みなと先生「運用商品は大きく2種類に分かれます [3]」
| 種類 | 特徴 | リスク |
|---|---|---|
| 元本確保型(定期預金等) | 元本が減らない | 低い(利息もほぼゼロ) |
| 投資信託 | 値動きあり。長期で資産成長の可能性 | 中〜高 |
みなと先生「初心者には全世界株式のインデックスファンドやバランス型ファンドがおすすめです [3]。60歳まで引き出せない長期投資なので、短期の値動きを気にしすぎず、信託報酬(手数料)が低いものを選ぶのがポイントです」
Q4.「60歳まで引き出せないのは不安です」
新婚さん「お金が必要になったときに使えないのは心配です」
みなと先生「その通り、iDeCoの最大のデメリットは原則60歳まで引き出せないことです [4]」
| 注意点 | 詳細 |
|---|---|
| 引出し制限 | 原則60歳まで引出不可 |
| 掛金の変更 | 年1回、掛金額の変更は可能 |
| 拠出の停止 | 手続きすれば掛金の拠出を停止可能(口座管理手数料は継続) |
| 手数料 | 加入時2,829円 + 毎月の口座管理手数料(171円〜) |
みなと先生「結婚や出産で家計が変動する可能性がある時期は、無理のない金額で始めることが大切です [4]。生活防衛資金(生活費6ヶ月分)を確保した上で余剰資金を充てましょう」
Q5.「結婚後に届出は必要ですか?」
新婚さん「結婚して名前や住所が変わったら届出が必要ですか?」
みなと先生「はい、以下の変更届出が必要です [5]」
| 変更事項 | 届出先 | 届出書類 |
|---|---|---|
| 氏名変更 | iDeCoの運営管理機関 | 加入者等氏名・住所変更届 |
| 住所変更 | 同上 | 同上 |
| 勤務先変更 | 同上 | 事業所変更届 |
| 被保険者種別変更(退職等) | 同上 | 加入者被保険者種別変更届 |
みなと先生「特に退職して専業主婦(夫)になった場合は、被保険者種別が変わり掛金上限額も変わるため、必ず届出してください [5]」
まとめ
- 3つの節税: 掛金全額控除、運用益非課税、受取時優遇
- 掛金上限: 職業で異なる。会社員は月1.2〜2.3万円
- 注意点: 60歳まで引出不可。無理のない金額で開始
- 結婚後: 氏名・住所・被保険者種別の変更届出を忘れずに