ふたりナビ みなと先生のくらしガイド Vol.30
「独身の保険、そのままでいい?」――結婚後の保険見直しガイド
今号のポイント
- 結婚後は必要保障額が変わる。独身時代の保険は過不足あり
- 公的保障を把握した上で、足りない部分を民間保険で補う
- 優先順位: 死亡保険 → 就業不能保険 → 医療保険
こんにちは。くらしアドバイザーのみなと先生です。
結婚は保険を見直す最大のタイミングです。独身時代に入った保険が、結婚後の生活に合っているとは限りません。
Q1.「なぜ結婚したら保険を見直すべきですか?」
新婚さん「独身の時に入った保険をそのまま続けていますが」
みなと先生「結婚によって経済的なリスクの構造が変わるからです [1]」
| 項目 | 独身時代 | 結婚後 |
|---|---|---|
| 万が一の場合 | 自分だけの問題 | 配偶者の生活にも影響 |
| 必要保障額 | 低い | 高くなる |
| 受取人 | 親 | 配偶者に変更 |
| 医療保険 | あれば安心 | 公的保障で足りる場合も |
Q2.「まず何を確認すべきですか?」
新婚さん「保険の見直しは何から始めればいいですか?」
みなと先生「まずは公的保障(社会保険)でどこまでカバーされるかを把握しましょう [2]」
| 公的保障 | 内容 |
|---|---|
| 遺族年金 | 配偶者が亡くなった場合、遺族基礎年金+遺族厚生年金 |
| 高額療養費制度 | 月の医療費上限は約8万円(年収370〜770万円の場合) |
| 傷病手当金 | 病気で休職中、標準報酬日額の2/3(最長1年6ヶ月) |
| 障害年金 | 障害状態になった場合の年金 |
みなと先生「日本は公的保障が手厚い国です [2]。民間保険は公的保障で足りない部分を補うものと考えてください」
Q3.「保険の優先順位を教えてください」
新婚さん「どの保険を優先すべきですか?」
みなと先生「結婚後の優先順位はこうなります [3]」
| 優先度 | 保険の種類 | 必要性 |
|---|---|---|
| 1 | 死亡保険(定期) | 配偶者の生活保障。特に子どもができたら必須 |
| 2 | 就業不能保険 | 長期の病気・ケガで働けないリスクに備える |
| 3 | 医療保険 | 高額療養費で足りない部分(差額ベッド代、先進医療等) |
| 4 | がん保険 | 長期治療による収入減少に備える |
みなと先生「子どもがいない共働き夫婦の場合、配偶者が働けるなら死亡保険の必要性は低いです [3]。子どもが生まれたタイミングで死亡保険を手厚くするのが合理的です」
Q4.「必要保障額はどう計算しますか?」
新婚さん「いくらの保障があればいいですか?」
みなと先生「簡易的な計算方法を紹介します [4]」
必要保障額 = 遺族の支出総額 − 遺族の収入総額
| 遺族の支出 | 例 |
|---|---|
| 生活費(現在の70%) × 必要年数 | 月25万円 × 12ヶ月 × 30年 = 9,000万円 |
| 子どもの教育費 | 1人あたり約1,000万円 |
| 住居費 | 賃貸なら家賃の総額 |
| 遺族の収入 | 例 |
|---|---|
| 遺族年金 | 年間約120〜180万円 |
| 配偶者の労働収入 | 年収 × 就労年数 |
| 預貯金・資産 | 現在の貯蓄額 |
| 死亡退職金 | 勤務先の制度による |
みなと先生「子どもがいない共働きの場合、必要保障額はかなり低いことが多いです [4]。まずは計算してみてください」
Q5.「不要な保険はありますか?」
新婚さん「今の保険で解約した方がいいものはありますか?」
みなと先生「以下に該当する保険は見直しの余地があります [5]」
| 見直し候補 | 理由 |
|---|---|
| 高額な終身保険(貯蓄型) | 保険料が高い割に保障と貯蓄の効率が悪い。NISAで運用した方が合理的な場合も |
| 独身時代の高額医療保険 | 高額療養費制度で月約8万円が上限。過大な保障は不要 |
| 特約が多い保険 | 特約だらけで保険料が膨らんでいる場合、必要な特約だけに絞る |
| 複数の医療保険 | 重複加入は保険料の無駄 |
みなと先生「ただし、解約前に新しい保険の加入を済ませることが鉄則です [5]。無保険期間を作らないよう注意してください」
まとめ
- 見直し必須: 結婚でリスク構造が変わるため独身時代の保険は再検討
- 公的保障が先: 遺族年金・高額療養費・傷病手当金をまず把握
- 優先順位: 死亡保険 → 就業不能 → 医療 → がん
- 不要な保険: 高額な貯蓄型保険や重複加入は見直し候補