ふたりナビ みなと先生のくらしガイド Vol.32
「保険の受取人、親のままじゃダメ?」――変更しないと税金で大損
今号のポイント
- 受取人が配偶者なら相続税の非課税枠が使える
- 受取人が親のままだと贈与税の対象になる場合あり
- 変更手続きは保険会社に届出するだけ
こんにちは。くらしアドバイザーのみなと先生です。
独身時代に加入した生命保険の受取人が親のままという方は多いです。実はこれ、税金面で大きな損をする可能性があります。
Q1.「受取人を変更しないとどうなりますか?」
新婚さん「生命保険の受取人が母親のままです。問題ありますか?」
みなと先生「税金面で大きな違いが出ます [1]」
| パターン | 契約者 | 被保険者 | 受取人 | 課される税金 |
|---|---|---|---|---|
| A | 夫 | 夫 | 妻 | 相続税(非課税枠あり) |
| B | 夫 | 夫 | 親 | 相続税(非課税枠あり) |
| C | 夫 | 妻 | 夫 | 所得税(一時所得) |
| D | 夫 | 妻 | 親 | 贈与税(最も税負担が重い) |
みなと先生「特に注意すべきはパターンDです。契約者・被保険者・受取人がすべて異なると贈与税の対象になり、税負担が最も重くなります [1]」
Q2.「相続税と贈与税でどのくらい差がありますか?」
新婚さん「具体的にいくら違うのですか?」
みなと先生「死亡保険金2,000万円のケースで比較します [2]」
| 受取人 | 税金の種類 | 非課税枠 | 概算税額 |
|---|---|---|---|
| 配偶者 | 相続税 | 500万円×法定相続人数 + 基礎控除3,600万円 | ほぼゼロ |
| 第三者(贈与税適用の場合) | 贈与税 | 110万円のみ | 約585万円 |
みなと先生「受取人を配偶者にするだけで数百万円の差が出る可能性があります [2]。結婚したらすぐに変更手続きをしましょう」
Q3.「受取人変更の手続きはどうしますか?」
新婚さん「手続きは難しいですか?」
みなと先生「保険会社に届出するだけで完了します [3]」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 届出先 | 加入している保険会社 |
| 届出方法 | Web(マイページ)、電話、郵送、来店 |
| 必要書類 | 保険証券、本人確認書類、届出書 |
| 手数料 | 無料 |
| 所要期間 | 即日〜1週間程度 |
みなと先生「複数の保険に加入している場合は、すべての保険で受取人を確認・変更してください [3]」
Q4.「結婚後に必要な死亡保障額の目安は?」
新婚さん「いくらの死亡保険に入ればいいですか?」
みなと先生「家族構成と配偶者の就労状況で大きく変わります [4]」
| 家族構成 | 必要保障額の目安 |
|---|---|
| 共働き・子なし | 300〜1,000万円(葬儀費用+当面の生活費) |
| 片働き・子なし | 1,000〜2,000万円 |
| 共働き・子1人 | 1,500〜3,000万円 |
| 片働き・子1人 | 2,000〜4,000万円 |
みなと先生「遺族年金などの公的保障を差し引いた不足分を民間保険で補うのが基本です [4]。子どもが生まれるタイミングで保障額を増やすのが合理的です」
Q5.「保険の種類はどれを選べばいいですか?」
新婚さん「定期保険と終身保険、どちらがいいですか?」
みなと先生「目的によって使い分けます [5]」
| 種類 | 特徴 | おすすめの場面 |
|---|---|---|
| 定期保険 | 期間限定で保障。保険料が安い | 子育て期間の大きな保障 |
| 収入保障保険 | 毎月定額で支給される定期保険 | 遺族の生活費保障に最適 |
| 終身保険 | 一生涯の保障。保険料は高い | 葬儀費用の準備等 |
みなと先生「コスパで考えると収入保障保険がおすすめです [5]。月額10〜15万円の保障で保険料は月3,000〜5,000円程度。子どもが独立するまでの保障として合理的です」
まとめ
- 受取人変更: 結婚したら即座に配偶者に変更(税金で数百万円の差)
- 手続き: 保険会社に届出するだけ。無料で即日対応
- 必要保障額: 共働き・子なしなら300〜1,000万円が目安
- おすすめ: 収入保障保険がコスパ最強